セクター別で考える株式投資 ベトナム株編
新年度ようこそ、さくです。
本稿ではセクター別で投資先を考え、最適な長期保有ポートフォリオを考える
いわゆる一般的に言われているセクター分散投資というのが下記。
基本に忠実にこれをベースに、ベトナム株について考える。
ただ大前提として、新興国は米国などの巨大先進国の動向に大いに影響受けるので、一概にセクター内でも変な動きを見せることもある。
- 1.好況局面 (景気が良く過熱を防ぎにかかる局面)
- 2.後退局面 (景気が悪くなり始める逆金融相場)
- 3.不況局面 (金融緩和で景気の下支えをする逆業績相場)
- 4.回復局面 (景気を上を向き始める金融相場)
1.好況局面 (景気が良く過熱を防ぎにかかる局面)
景気が良いので、多くのお金が市中で流動している。一年でいうと夏のイメージ。
この局面では一般人は消費に走るため嗜好品や旅行株、
企業は設備投資、生産拡充に走るため素材株や工業株の相場となる。
いわゆる好景気の状態で、日本でいうアベノミクス期。
ベトナム株でいうと、
HPG ホアファット・グループ 鉄鋼事業主力。一部畜産業も保有
VJC ベトジェット ベトナム初の民間航空。
東南アジア初の女性ビリオネアでもあるグエンさんが社長
PNJ フーニュアンジュエリー 高級ジュエリー取り扱い企業
10Apr21 ) 米国は業績相場に入りました!!
2.後退局面 (景気が悪くなり始める逆金融相場)
業績拡大による景気過熱に対して、金融引き締めにより物価の安定、インフレ抑制。
金融引き締めにより、金利が上昇するので米国でいうハイパーグロース株は株価下落が想定される。金利に関係ないエネルギー関連株はこの局面に強い。
ただし、石油は別の経済的、地政学的な要因でも変動しうるので必ずしも局面で想定される動きをするわけではない。
また昨今では、ハイパーグロース株の下落を横目に上昇する暗号資産もこの局面で強いセクターなのかもしれない。
ベトナム株では、あまり大きな企業はなく一社のみエントリー
GAS ペトロベトナムガス 石油ガス精製・販売事業。日本のJXTGとも協業。
3.不況局面 (金融緩和で景気の下支えをする逆業績相場)
一層の消費・投資渋りによりディフェンシブ銘柄相場。まさに冬。
生活に必要な日用品、インフラ、医薬品関連のみ好調で、いわゆるコロナ渦の相場。
ただ金利が下がり始めるので、相場全体として来たる晴れの日を見据えて屈んでいる状態。
VNM ビナミルク 乳製品、菓子、清涼飲料水生産販売。ベトナム投資といえばこの株
SAB サイゴンビール 言わずもがなビール。
FPT FPT通信。外国人投資家が買い付けられない通信インフラを提供する優良企業。
4.回復局面 (景気を上を向き始める金融相場)
不況を脱しつつ、社会が元気になり始める局面。新たな門出を祝う春の陽気。
ここが実は投資妙味があり、金余りによる資産高局面。
持つ者と持たざる者の差が開く、まさに資本主義相場。r>gを体現。
金融株、ハイテク株ががんがん成長していきます。
実はベトナムには、ユニコーンがまだ1社しかありません。Early start社。
VCB ベトコムバンク ベトナム最大手の銀行
BID ベトナム投資開発銀行 同じく大手銀行
VHM ビンホームズ ビングループの不動産業。
ベトナムは2030年の国ですが、コロナや中国の富国強兵(笑)のため
なかなか経済が思うように伸びてない。日本の1970年ごろの夜明け前。
ただ世界はよりよく成長しているので、必ずベトナム活況はやってきます。
活気ある思い入れのある国という側面をさしおいても、成長を祈りたいです。
Regards,